10/6、今週も南房総へ。
三たび、布良へ。先々週は、主に農作業のお手伝いと打ち合わせでしたが、今回は3週間前にブルーシートをかけたNPOで借りていた民家に向かう。
畳を廃棄したほうがよい、とのお隣の方からの助言をいただき、まずはボランティア本部に行って、諸々たずねる。
集落の地図。ブルーの印は、屋根の措置をお願いしている家だそう。朝10時前で、すでに40軒とのこと。NPOで借りていたシェアハウスにもブルーの印。
畳を廃棄してよいという場所に立ち寄って、事情を話すと『一緒に行って手伝いますよ』というボランティアの方。車に一緒に乗ってもらう。
雨漏りした家が2週間締め切ったままの状況のすさまじさに目を背けたくなる。実際に目が痛くなるほどの空気。
水を吸った畳の重さたるや。男性二人でようやく。
軽いはずのダンボールですら、水を含んで重い。
さらに助っ人でやってきてくれた男性陣から『おい!マスク!マスク!』という声が聞こえてきて、危機感を覚える。
トラックに畳を積み込み去って行った彼ら、『耳、鼻、目、すべて洗わないと下痢になりますよ』と言葉を残して。
3週間前より傷みが進んでいる野地板。踏み抜く危険性も高い。ふだん現場の足場には慣れている私もさすがに上にはあがらず、男性一人で作業スタート。
材料をあげたり、ロープを土嚢に結んだり、物資をボランティア本部にもらいにいったり、あがっても脚立まで。
穴のあいたブルーシート。
破れて土がこぼれている土嚢袋。
ずれたりめくれたシートを整え、下でロープを引っ張り、新しい土嚢袋(ボランティアセンターですでに作られた土嚢袋をいただけます)を追加したり、破けたものを紫外線に強いという黒い袋に入れ直したり、作業が続く。
そうこうしていると、ボランティアの方がきてくれたので、瓦礫の撤去をお願いする。杉並のボランティアの方。
剥がれたところに瓦をはさみこんで、ずれおちないようにし、シートの端を屋根の破風にビス留めして、ひとまずの措置が完了。
ちょうど夕日の美しい時間に、1日の作業が完了。
ブルーシート作業が40軒待ちという布良の漁港と街。
数週間で傷んでくる箇所を補修しながら、屋根の本工事を待つという状況が続く、その間にも下地は傷み、作業の危険度もあがることを、今日の作業で実感する。
帰り、館山市役所に立ち寄り、ボランティア車両の高速無料通行のためのスタンプをもらう。3週間前よりも体制が整っていた。
三芳で仲間にお借りした脚立をお返しし、富津で軽トラをお返しし、借りた車を返し、21時過ぎには無事帰宅。
道具を貸してくれたり、現地で差し入れしてくれた仲間たち、そして現地のボランティアの方達、多くの人たちのヘルプあっての本日の作業。
前回農作業をお手伝いした農園の作業は手伝えなかったけれど、途中立ち寄ると、ボランティアの方達がハウスの撤去作業をしていました。
復旧から復興へ、状況が変化しつつ、各所で人の力を欲しています。
南房総リパブリック 木戸扶紀子