南房総・館山現地レポート(9月13日分)前編
2019年9月13日
南房総リパブリック・サポートセンター @INBOUND LEAGUE
2019年9月15日

南房総・館山現地レポート(9月13日分)後編

④南房総市役所(富浦庁舎)
建物自体の被害は見た目にはあまりないようでしたが、向かいの学校の体育館の壁と屋根が抜けてしまっていました。
電気は復旧していました、携帯も通じます。駐車場には災害対応の仮設携帯電話基地局車が3台(そのおかげか)。テレビやラジオの中継車の姿もありました。移動途中の富浦IC付近では、大宮から来た自衛隊の災害派遣の車列を見かけました。
役場では電気は復旧していたのですが、トイレは一部のみ使えるようでした。庁舎内のホワイトボードには支援を受けた物資と提供先が記載してありましたが、南房総市のHPによると物資の受け入れは一時中止しているとのことです。

⑤南房総市役所(三芳庁舎)
こちらも建物被害なく、電気、電話とも復旧しています。 ここでは市役所の方と、職人さん派遣についてのお話を。 まだ被災状況も分からない状態なのでまずは情報把握と整理をしている段階で、今すぐに何かできる状況ではないとのことでしたが、必要な場合に災害時の職人さん派遣ができるよう、千葉土建につなぐ段取りが整っている旨をお伝えしました。南リパのボランティアセンターのことも把握されていて、ネットも復旧したので合間に情報を確認しているとのことです。

* ボランティア受け入れの最新情報は南房総リパブリック・サポートセンターHPの方でも随時共有しますので、受け入れ開始の折には是非ご協力をお願いします。

⑥布良集落(館山市)
今回見た限り、一番被害が酷かった地域です。NPO南房総リパブリックで空き家をお借りして、シェアハウスを運営している「布良ハウス」がある集落で、ビルディングランドスケープのスタッフ・春日くんも居住していました。

集落内ほぼ全ての建物が被災しています。
お隣の御宅でも物置の屋根が飛び、母屋のバルコニーが落ちていて、職人さんによる仮復旧の真っ最中でした。持参した水や食料などの提供を申し出ると区長さんにつないでいただけ、全てお預けしました。お話を伺うと、集落では水とガス(プロパンなので)は復旧しているが電気と(携帯ではない)電話は依然として不通とのこと。携帯も、全く入りません。役場の方の姿はまだ見かけないとのことで、市議会議員の方が漸く状況を見に来たとのことでした。
中には屋根だけでなく壁も落ちてしまった全壊に近い家も。
応急処置はあちこちで進んでいますが、人手が足りていない様子。これだけ家が痛み、インフラもない状況なので、一時的に被害を受けた方が避難する場所の確保が急務だと思われます。私たちも、週末に布良ハウスの応急処置と集落内の援助ができるよう、準備を進めています。

集落内の、歴史ある布良神社は建物全体が大きく歪み、神輿蔵は全壊して中の神輿も被害を受けたそうです。NPOメンバーで何度もお世話になった旧富崎館(現在は廃業)も、シンボルだった展望浴室の屋根と壁が抜けてしまい、酷い状況になっていました。港近くでは、支援の一環だと思いますが移動販売のピザ屋さん(?)が海辺の仮設店舗を開業していました。

帰りがけに平砂浦を回って館山に向かったのですが、リゾートホテルや南房パラダイスも屋根や音質に多くな被害が出ていて休業状態。道路は飛砂で一部砂漠のようになっています。あくまで道路から見ただけですが、洲崎近くの集落も被害が大きかったようです。

必要な支援の状況は刻々と変わってゆきますが、NPOメンバーを始め最新情報を上記NPO南房総リパブリック・サポートセンター共有してゆきます。

南房総リパブリック西澤高男