メンバー紹介

理事および活動メンバー

馬場 未織(建築ライター・コーディネーター)

馬場未織(建築ライター・コーディネーター)

わたしには、家がふたつあります。
ひとつは東京の真ん中に。もうひとつは、南房総の里山に。
このふたつの家を行き来して生活する「二地域居住」を実践しています。
生まれた時からずっと都心に住み、土いじりや野遊びとは縁遠い子供時代を過ごしてきました。また、結婚前まで千葉学建築設計事務所に勤めて建築僧侶のように修行に励み、ヒマさえあれば美術館や展覧会、コンサートに行くという脳内享楽系人間そのものの日々を送ってきました。それが、縁あって南房総にセカンドハウスを持つことになり、わたしの生活は突如一変しました。
都心で建築雑誌の執筆や建築イベントの企画運営をする平日業務が終わると、「さあ、行くよ!」と号令をかけて子供らとネコらを車に詰め込み、アクアラインをびゅーんと渡って南房総へ移動。日があるうちは野良仕事に精を出し、夜は古い農家で雑魚寝するという週末里山暮らし。まわりからは「そんな無謀な生活、続かないよ」とやんや言われるも、2007年からこのライフスタイルを続けています。途中で第3子の妊娠出産も経験し、デコボコ珍道中も人生の一部と楽しんでいる次第です。
家を2つも持つなんて、非合理、非効率極まりない、と当初は自分でも思っていました。でも、合理的なことより、大切なこともある。畑で作物を育て、こどもを育て、自分も育つ。虫やカエルを追いかけ回し、親も子もなく楽しみを共にする南房総の里山は、家族の歴史を刻むかけがえのない故郷になっています。
そして、故郷ともなれば、その場所の未来は他人事ではなくなるもの。 今はこんなにも豊かな南房総の里山ですが、いつまでもこの環境を享受できるのだろうか? そんな問題意識を持つようになったのは、自然の成り行きだったかと思います。 こどもたちがこどもを生む時代まで、人と自然が共存する里山環境を保持したい。そのために今からできることは何だろう?と、考えつづけています。
愛情をかける存在は、こどもから里山、その先までひとつながりです。 そして、愛情をかけるところに、手もかける。自然豊かな場所でこどもたちを育てる環境をつくるためのこの活動を、多くの方々と共有できれば幸いです。

ブログ「南房総リパブリック!」

著書『週末は田舎暮らし』を出版しました。ぜひご購読ください。
山崎亮氏推薦!「すごくアナログだけど、とても未来的な生活だ。」 「平日は都会で働き、週末は田舎で過ごす」という暮らし方。「土地探し」から「地域との関わり方」「家庭菜園」まで、等身大のデュアルライフ入門

第1章 田舎がない。田舎がほしい
第2章 理想の土地を探して
第3章 運命の土地との出会い
第4章 週末は農家暮らし
第5章 南房総-東京往復生活
第6章 迷ったり、変わったり、確かめたり
第7章 里山生活を内側から発信する
第8章 二つの地域に住むということ

馬場未織への講演依頼はこちらからお問い合せください。

山代 悟(建築家、大連理工大学客員教授)

山代悟(建築家、大連理工大学客員教授)

私は東京でビルディングランドスケープという建築設計事務所を主宰し設計活動を行うほか、最近は中国の大連理工大学に客員教授として年に四ヶ月程滞在して設計スタジオの指導にあたっています。その縁もあり、最近は経済成長の目覚ましい中国で大型の施設の設計を行ったりしています。
ういったいわゆる「建築家」らしい仕事の他に、学生時代から仲間と一緒にResponsive Environmentという名前で、建築とアートの領域の間で、いろいろなインスタレーションアート作品やパフォーマンス作品を継続的につくってきました。理事長の馬場未織さんともその頃からの知り合いです(馬場さんはまだ大学院生でした)。
最近はこのアート活動の延長で、まちづくり・アーバンデザインの手法の一環として、仮設の設えや出来事をまちのなかにつくりだし、その場所の可能性や限界を作り手や使い手が共有する場所をつくりだすことに興味をもっています。
2008年からはシドニー工科大学のジョアン・ジャコビッチさんと一緒にCity Switchというまちづくりの活動を始め、自分の出身地である島根県出雲市を中心に、日豪の学生によるワークショップやまちで行われるイベントへの協力などを続けています。
City Switchというコンセプトにはいくつかの意味を込めていますが、ひとつには複数のまちを行ったり来たりすること、そうしたなかで様々な知恵やアイデアを交換することがあります。もうひとつ大事にしていることは、そういった交流の中でもとは縁もゆかりもないひとつの場所が、あるひとにとって「かけがえない場所」になること、そういった想いをつくりあげるきっかけを作り出すことです。
まちづくりというのは短期間では目に見える成果を得ることの難しいものですが、ひとりづつ南房総という場所にこのような愛着をもってくれる人を増やすことを目標のひとつと考えれば、NPO法人 南房総リパブリックの活動は、まさにCity Switch的な考えをより場所に根ざして実践できるすばらしい機会だと考えています。みなさんとぜひそのような活動を続けて行きたいと思います。
ビルディングランドスケープweb

  • 内山 章 (建築家)

    内山章(建築家)

    1968年横浜生まれ。東京造形大学卒。1997年スタジオA建築設計事務所設立。代表取締役。住宅を中心に飲食店や商業ビルなど建築、インテリアにわたり多数設計。特に近年はストック社会に向けて既存建築のリノベーションやコンバージョンの計画にもたずさわる。現在大田区・多摩川沿いに住み、都心にありながら自然豊かな多摩川の環境に魅せられ、2009年より川をメディアにしたまちづくりプロジェクト「リバサイ・プロジェクト」を主宰。その他、被災者支援の「仮り住まいの輪」実行委員。仮設住宅リノベーションプロジェクト「かせつの輪」メンバーなど。日常の新しい選択肢とこれからのサバイブを、この南房総の里山を舞台に実践的に考えるべく参画しています。
    スタジオA建築設計事務所web

  • 大西 瞳 (ランドスケープデザイナー)

    大西瞳(ランドスケープデザイナー)

    大阪生まれ。大自然に憧れ、森林率日本一の高知県で大学時代を過ごす。大学卒業後、NECデザインセンターでデザイナーとして勤務。その後、独立し、ランドスケープデザインの事務所、『mindscape』を共同設立。グリーンセイバーマスター、一級造園施工管理技術士。大小関わらず、植物にからむデザインを行う。最近では、植物好きが講じて、環境、農業、料理、里山など、多岐に渡り、首を突っ込んでいる真最中。
    mindscapeweb

  • 西田 一郎 (市役所職員)

    西田一郎(市役所職員)

    1959年に南房総市(旧安房郡丸山町)に産声を上げる。小学校4年生時に下級生(3年生)からいじめに遭う。(身長が極端に低かったため。現在も低い。)以来、強いものにあこがれることとなった。(格闘技は非常に好きである。憧れの格闘家は、空手家・宇城憲冶さん。) 役所職員として、産業関係の担当をするうちに自然の偉大さ、自然の重要性を深く認識する。早くも中年、退職後のスローな人生を夢見る、中途半端な男子。

  • 本間 秀和(南房総ほんまる農園代表)

    本間秀和(南房総ほんまる農園代表)

    私は、南房総ほんまる農園の代表をしております。農園では、露地野菜(年間40品目程度)の有機栽培や、約3haの水田で有機栽培・減農薬栽培のお米づくりなど、地域の生態系に配慮した環境保全型農業に取り組んでいます。小さい頃からいきものが大好きで、高校・大学・大学院と野外のいきものを対象にしたフィールドワーク三昧の日々を過ごし、いきものを科学的な視点で見るおもしろさを学びました。また、日本各地や海外等、他地域の自然を実際に見る貴重な機会を通じて、故郷である南房総の里地・里山・里海のかけがえのない豊かさを再認識し、故郷へ戻る1つのきっかけとなりました。南房総の里山で収穫されるお米・野菜や、里山に生息している多様ないきものとの出会いを通じて、"食"や"環境"に関心のある人々がつながりあい、都市と田舎を相互に行き来する新たなコミュニティができたら素敵だなと思っています。そこから、次世代へとつながる、持続可能な里山景観の保全の仕組みが生まれるのではないかと期待しています。
    南房総ほんまる農園web

  • 山本 健太郎 (建築家)

    山本健太郎(建築家)

    1966年生まれ東北育ち。製紙工場、ゼネコン設計部を経て1996年に一級建築士事務所設立。関東学院大学非常勤講師。
    新築・リノベーション問わず、個人住宅や賃貸住宅を中心に、飲食店、オフィス、家具デザインなど多岐にわたる設計活動を行っている。無類のクルマ好き。めし好き。酒好き。二児の父。木更津出身の妻と一緒に房総を遊び尽くす(食い尽くす)つもり。
    有限会社Kaデザイン 一級建築士事務所web

  • 和田 夏子 (建築家)

    和田夏子(建築家)

    1975年生まれ。2001年東京大学大学院建築学専攻修了後、2001年~2008年 ㈱都市デザインシステムにてコーポラティブハウス、複合施設、賃貸住宅などの設計、企画・プロデュース、プロジェクト推進などを行う。2008年より東京大学新領域創成科学研究科特任研究員。食の安全にこだわる母親に、偶然南房総の野菜で育てられる。2008年に長女が生まれてからは、安全な食材への関心と自然に触れさせた子育てへの共感からNPO法人 南房総リパブリックの活動に参画。洗足カフェプロジェクトの代表を務める。
    和田夏子空間設計工房一級建築士事務所


  • 春日広樹

    春日広樹(建築設計事務所勤務)

    1991年東京生まれ。芝浦工業大学大学院修了後、ビルディングランドスケープ入社。大学では建築の設計を研究しながら、日本各地で空き家を改修し地域の拠点をつくる学生団体「空き家改修プロジェクト」にも参加。相模原の郊外住宅地や伊豆の港町、徳島の中山間地域などで活動し、その場所の質や魅力を楽しみながら建築をつくる方法を学ぶ。南房総リパブリックには2017年より参加。2018年11月より二地域居住トライアルシェアハウス布良ハウスの管理人として移住。2019年9月9日の台風15号により被災をするまでリモートワークを行いながら房総の魅力を探しつつ生活した。
    ビルディングランドスケープweb

  • 木戸 扶紀子(建築家)

    木戸扶紀子(建築家)

    1972年東京生まれ。日本女子大学家政学部住居学科卒業後、大成建設で勤務ののち、ベネチア建築大学へ。ベネチアの街を歩き尽くす。2000年帰国後、岡田哲史建築設計事務所、KAI都市建築研究所にて個人住宅、集合住宅、店舗の設計に携わる。2005年 Unico design一級建築士事務所を設立。『人がつながって暮らす』という視点から、住まいに関わる空間作り、デザインを行う。小さい頃、祖父母の暮らす田舎で、ヨモギ、たらの芽、ふきのとう、いなごなどを採って食した里山体験の楽しさに思いをめぐらせ、NPO法人 南房総リパブリックに参加。
    ウニコデザイン一級建築士事務所web

  • 佐々木 龍郎(建築家)

    佐々木龍郎(建築家)

    1964年生まれ。東京都立大学(現首都大学東京)大学院博士課程単 位取得退学。現在株式会社佐々木設計事務所代表取締役。神奈川大学・京都造形芸術大学・東海大学・東京電機大学非常勤講師。千代田区景観アドバイザー、横濱まちづくり倶楽部理事他。建築活動で 得た知見を活かし「建築」「地域デザイン」「調査研究」「教育」 など。内装を手がけた渋谷のビストロ「アバスク」が2010年にミシ ュランの星を獲得。横浜の宇徳ビルヨンカイに小さな拠点を持ち芸術不動産をはじめとした創造都市事業を支援。2012年元旦に複数のブログを束ねた形式のHP開設。あとは,,,AB型。天秤座。肉食。100kg→77kg→8!kg。南房総への貢献はこれから少しずつ。
    佐々木設計事務所web

  • 島崎将人(建築家)

    島崎将人(建築家)

    1984年生まれ・千葉県育ち。在来大工を4年間経験し、ゼネコンでの現場管理、設計事務所勤務を経て2015年にSA Lab.一級建築士事務所を設立。目黒区に構える設計事務所と千葉県茂原市の実家や、千葉県勝浦市出身の妻の実家(鴨川にもあり)とを往復する生活を学生以来毎週のように続けている。小さい頃から海や山に囲まれた田舎で育ち、様々な遊びや生き物に触れた時の楽しさに思いを馳せ、2016年 NPO法人南房総リパブリックに参加。『南房総の里山里海の美しさや、豊かな食がもたらす出会いをきっかけに、都市と田舎相互が関わり、暮らし方や働き方さえも変えてしまうきっかけになれば』と思っています。2児の父。趣味は外房でのサーフィン、テニス(最近ご無沙汰)
    SA Lab.一級建築士事務所 web

  • 高野 菜美 (建築設計事務所勤務)

    高野菜美(建築設計事務所勤務)

    1986年生まれ。東京大学大学院修了後、洗足カフェ運営スタッフを経て現在設計事務所勤務。大学で建築を学び、大学院では建築の視点から環境問題や人口問題によって縮小していく将来の都市のあり方について考えました。都市が縮小する過程においてコミュニティ・カフェが持つ、地域社会の核としての役割や可能性を研究していたことがきっかけとなり、NPO法人 南房総リパブリックの活動に参加することになりました。都市と里山を結んだ新しい暮らし方や働き方を模索していきたいと考えています。

  • 田中 洋一 (建築家)

    田中洋一 (建設会社勤務)

    1978年生まれ。在来大工にて墨付け・刻みを修行、その後現場監督を経験。様々な職種の職人達と現場を通じてものづくりを学び、その後、2004年~2014年まで設計事務所で勤め、現在、建設会社の設計に勤務。南房総での活動をきっかけに自然豊かな里山を知り、多くの方に里山の魅力を伝えていきたいとNPO法人南房総リパブリックの活動に参画。洗足カフェの運営に関わる。

  • 西澤高男(建築家)

    1971年生まれ。横浜国立大学大学院修了後、長谷川逸子建築計画工房を経て、ビルディングランドスケープ一級建築士事務所およびメディアアートユニットResponsive Environment共同主宰。東北芸術工科大学プロダクトデザイン学科准教授。メディアアートから建築、都市計画まで、空間を媒体する作品をボーダレス・スケールレスに製作している。東京と山形の2拠点生活をする中で里山景観の美しさに惚れ込み、楽しみながら環境資産を保全・活用出来る方法について実践的に研究。生来の放浪癖が高じてのめり込み、各地に出没中。NPO法人 南房総リパブリック、City Switchの各プロジェクトに参加するほか、山形県南陽市、宮城県松島町や愛媛県上島町などでプロジェクトが進行中。
    ビルディングランドスケープweb

  • 本田 美津子 (WEBデザイナー)

    本田美津子(WEBデザイナー)

    東京生まれ。日本女子大学家政学部住居学科卒業後、住宅メーカー、輸入家具メーカー、子育て生活を経て、WEBデザイン事務所設立に参画。後に独立。2004~2005年アイルランド・ダブリン在住。有名なゲール風やゴルフボール大の雹など大自然の醍醐味を経験しましたが、現在はほぼ毎日PCの前。年間通してほぼ23区内。たまに海外。そんな典型的都会生活者が、南房総リパブリックのHP制作をきっかけに、里山の魅力を知り、ワークショップ皆勤・無農薬減農薬で作られたお米や野菜をほんまる農園から年間予約で購入するまであっという間でした。都市と里山を繋ぐあらゆる試みの中に身を投じ、自分の中に湧き出す新たな感覚をHPのアイデアにも生かしたいと思います。
    Web Planning+Design Annie@D( 株式会社アニー・ディー)web

  • 本間 真理 (南房総ほんまる農園の嫁)

    本間真理(南房総ほんまる農園の嫁)

    南房総ほんまる農園の嫁。夫と出会った東京農工大学・大学院では里山地域の自然の研究をしていました(農学博士)。東京育ちですが結婚を機に南房総に移住し、「いつかは」と思っていた田舎暮らしをだいぶ早めに実践中。里山から海へとつながる多様な自然と、新鮮な野菜・魚介などの食に恵まれている南房総の良さを、もっと多くの人に知ってもらいたいと思っています。趣味は自然観察・料理・お菓子作りなど。2011年春に生まれた長女とともに、慌ただしくも楽しい南房総ライフを満喫しています。
    南房総ほんまる農園web

  • 柳原 博史 ( ランドスケープデザイナー )

    柳原博史(ランドスケープデザイナー)

    横浜生まれ。ランドスケープ設計事務所、mindscapeを共同で運営。東京、北京、上海で庭や公園、広場などの設計を行っている。登録ランドスケープアーキテクト、明治大学大学非常勤講師。 元バックパッカー(これまで訪れた国は約50カ国)。ランドスケープの設計は、日本でも中国でも、言ってみれば「主には都会に居ながらにして、田舎や自然を真似すること」のようなもの。でも二拠点居住とか人のモビリティが上がれば、田舎も都会もランドスケープもますます変わっていくはず、と期待をしている。
    mindscapeweb

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